Future Surf


Introduction

ひろーい地球でHawaiianしか考えつかなかった奇跡の遊び Surfin は、ながーい歴史の中で少しづつ進化してきた。そして、その進化はとどまることなく未来へと続く。21世紀、この奇跡の遊びは何処へ向かうのだろう?これから描くのは、オレの脳に浮かんだSurfinの未来図だ。
と言っても、セットの合間や波のない休日にテキトーに考えた話にすぎない。他人がデッチ上げた話は、あまり真剣に読んじゃぁいけない。

サーファーによる環境を考えるネットワーク
Surfer's Environmental Network

Koji Aikawa




#5 Handicaped Surfers

 ゲレンデのスピーカーが”Surf&Sno〜w”と歌い続けているころ、Skiにはまっていた。夏はBeachにころがっていたから、まさに歌の通りのスタイルだった。それでもモテねぇもんはモテねぇ。あ、モテねぇ話はどーでもいい。そんなある日、リフトで片足のSkierと隣り合わせた。彼は旧モデルの市販の板をはき、先端に30cmほどの長さのSki板状のものが取り付けてあるストックを持っていた。何故彼が片足になったのかについては興味はないが、彼のストックのことだけは質問してみたくなった。質問の結果、ストックは彼の知り合いが自分で作ったものを譲り受けたものであることと、彼が気さくな人だってことが分かった。おかげで、リフトに乗っている間、楽しく会話できたんだけど、リフトを降りるとき、オレは余計なことを言ってしまった。
 ”気ぃ付けて!”
気ぃ付けなくちゃぁいけないのは、スピードを出しすぎるオレの方だ。彼は、一人で丁寧に優雅に滑り降りていった。
 ”気ぃ付けて!”という言葉が、いかに余計だったかをもう一度思い知らせてくれたのは、昨年の長野パラリンピックだ。アルペン競技の映像を見たが、その選手達は真剣に百分の一秒を争うアスリートだった。さらに、TVに映る選手、役員、観客を観て思い知らされたのは、障害を持つSkierがSki場にいるのが当たり前ってぇ雰囲気だった。Handicaped Skierとリフトに乗り合わせたところで、”気ぃつけて!”なんて言う人はもうほとんどいなくなったんだろうな。

 オレは、障害を持つSurferに会ったことがない。たまたま会っていないのか、絶対的に数が少ないからなのか?まぁ、間違いなく数が少ないんだろうね。でも、未来の海では、Handicaped SurfersがLine Upしているのが当たり前で、”気ぃ付けて!”なんて言うSurferはほとんどいなくなるのだろうか?

 Handicaped Surfersが少ない理由を考えてみて、オレが思いついたのは、海が波立っているから安全が確保しづらいことと、立ち上がるという動作だ。Surfingは、 Skiと違って平らにならされたバーンじゃぁ遊べない。わざわざ荒れた海に入らなくちゃぁ話にならないからね。そんな中での安全の確保は、障害を持っていなくても大変なときがあるよね。また、腹這いの状態から、不安定な板の上に瞬間的に立ち上がるという動作は、障害を持つ人にとって、かなりキツイ場合もあるだろう。
 でも、この2つの問題は、簡単にケリが着きそうな気もする。サイズを選ぶこと、Standing SurfingじゃぁなくKnee BoardingやBody Boardingにすること、海をよく知る人がサポートすることで解決できるんじゃぁないかな?安全を確保するためには、Surfできる波のサイズのレンジが狭くなるのは仕方がなく、その波を当てることは難しくなるだろうね。でも、当人にとって良いサイズの波を当てるのは全Surferの課題なので、これは忍耐と気象の研究をしてもらうしかないね。Standing Surfingがキツイ人は、Knee BoardingやBody Boardingに変えるのは当たり前のことだし、Knee BoardingやBody Boardingがつまらいってことはない。海をよく知る人のサポートは、Veteran Surferが付き合ってくれるような体制を作ったり、居合わせたSurferがHandicaped Surfersをサポートするのが当たり前ってぇ常識を持つようになればいい。難しいことのようにも聞こえるけど、オレの知っているVeteran Surfersが、みーんな一癖あるけど実は気さくな人情家(Veteranじゃぁない人に、多少人間の出来てねぇ奴も混じっているけどね。)だってぇ事を考えると、全国にはHandicaped Surfersをサポートしてもイイってぇボランティア精神の旺盛なVeteran Surferがたくさんいると思うし、今後Silver Surfersが増えてくる中で、多少体力が落ちたSurferを温かい目で見ていくってぇのが普通になってくるような気がするから、ボランティア体制作りや常識を変えることもできないことじゃぁないと思うんだけど、どう?あまい?

 ところで、Surfしたいと思っている障害者さんは、たくさんいるのかなぁ?

 念のために。障害を持つ人のことをよく知らないままに、思いついたことを書いた。常識はずれな事や失礼なことを書いてしまっているかもしれない。もし、障害を持つ人や障害を持つ人をよく知っている人が読んでくれて、気がついたことを教えてくれればHappyだね。教える人には何の得もないけど、オレの見識が少し高くなるからね。  それと、Handicaped Surfersからmailをもらえれば、さらにHappy!

                                       Apr.11.1999
     


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