Future Surf
Introduction
ひろーい地球でHawaiianしか考えつかなかった奇跡の遊び Surfin は、ながーい歴史の中で少しづつ進化してきた。そして、その進化はとどまることなく未来へと続く。21世紀、この奇跡の遊びは何処へ向かうのだろう?これから描くのは、オレの脳に浮かんだSurfinの未来図だ。
と言っても、セットの合間や波のない休日にテキトーに考えた話にすぎない。他人がデッチ上げた話は、あまり真剣に読んじゃぁいけない。
サーファーによる環境を考えるネットワーク
Surfer's Environmental Network
Koji Aikawa
#6 Shark Attack
オレがHonoluluに滞在していた1993〜1994 Winter Seasonに、O'ahu島North ShoreでSurferがサメに襲われる事故が数回続いた。事故は地元紙にも載り、オレの周りでは、にわかにサメ情報が増えた。そして、North ShoreでSurfする人が減ったという噂と共に、こーゆー噂を耳にした。
”普段陸の近くにいないサメがやってきたのは、沖合の魚やカメが少なくなったからだ”
この噂がホントかどーか、オレは知らない。誰がどーいった根拠で言い出したかもわからない。なにせ、オレの知り得た噂の根拠は、 ”そーゆー噂だよ” だったからね。
が、
調査によって魚とカメさんの数が減っていることが確かめられている。 国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の15の主要漁場のうち11、世界の主要な魚種のうち69%が減少傾向を示しており、緊急に管理を必要としているという。 世界自然保護連合(IUCN)によると、ウミガメ全7種が絶滅の危機にあり、個体数は減り続けているという。
サメの暮らしぶりについちゃぁ何の知識もないんだけど、今の魚やカメさんの状況を考えると、サメが今までいなかったところをうろうろしていても、おかしくはない気がする。餌がないところにじっと住み続ける生き物は、まず間違いなくいないからね。で、うろつく場所が主にどこになるかは分からないけど、陸の近くになることは、あり得ないことじゃぁない。そこで、餌にするにはもってこいの、動きののろい、板に乗った水棲生物がじたばたしていれば、当然喰おうとするよね。で、居心地が良ければ住み着いちゃうかもしれない。別のデータ
”米国南東の海岸沿いのサメは、この10〜20年で元の個体数の25〜50%にまで減少した”
ってのがあるにしても、陸の近くをうろつく奴が増えることに間違いないだろうから、未来の海では、Surferがサメに襲われる可能性が増えるんだろうね。
魚やカメさんが減り続けているのは、もちろん人間のせいだ。
世界の漁獲量は、1971年代以降減速はしているが減少はしていない。それだけ聞くと、魚が減っているってのは嘘なんじゃないかと思っちゃう。でも、これは今日の世界の漁獲量のかなりの割合が、かつてはそれほど獲られなかった価値の低い魚種で占められているかららしい。主要な魚があまりとれないんで、別の魚をめいっぱい獲っているってわけ。大きな魚が獲られてしまったために、小さな魚まで水揚げされるという問題も起きているらしいよ。これは、繁殖を担う魚が減っているって事だね。また、トロール漁業など主に工業化された漁法で起こる混獲(雑魚として捨てられた魚と、漁獲対象ではなかったけど廃棄されなかった魚の合計)は世界で年間2870万トンにもなるって話だ。あ、この数値にはカメさんやイルカ君、アザラシ君達は入っていないんだけど、当然彼等も網にかかっている。カメさんの減少の原因の一つが、網にかかっちゃう事らしいよ。いま、世界の漁船が持つ漁獲能力は、世界の全商業用の魚を捕るのに必要なレベルよりも30%高く、水産資源の減少に対する各国政府の対応は、お粗末らしい。FAOの”緊急に管理を必要としている”って警告を聞かないとどーなるかは想像がつくよね。
カメさんの数が減り続けているのは、さっき言ったように網にかかっちゃう事や肉と卵を目的とした密猟が絶えないかららしい。他に、浜辺が人工の明かりで照らされていると、卵からかえった子ガメが混乱して海に向かわないってのもあるんだってさ。砂浜を車で走り回るってのがうまくないのは当たり前のお話。
魚やカメさんが減り続け、Surferがサメに襲われる事故が増えた場合、おそらくサメを退治する方法が採られるだろうね。'93〜'94のO'ahuでの事故の時は、でっかいタイガーシャークが退治されてケリが着いた。しかし、これを続けていくと、最終的には魚もサメもあまり住んでいないっていう、おもいっきり不健康な海が残る。 おもいっきり不健康な海を手に入れると、Surferがサメに襲われる可能性は、以前のように低くなる。だけど、おもいっきり健康な海にするってぇ手もあるよねねぇ?どちらを選ぶかは自由なんだけど、いま何もしないでいると自動的に不健康な海を作り出す方向へと向かうのは間違いない。
May.09.1999
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1997