よんどころねぇ事情で、海まで車で2時間かかる所に住んでいる。
まわりを見回してみても、海まで結構時間をかけて通っている
Surferは多い。全体を眺めたとしても、今は海まで歩いていけるSurferの方が少数派なんじゃないかと思う。実際の数はわからないけどね。で、多数派はもちろん週末に車で海に通うサラリーマンSurferだね。よんどころねぇ事情で、ポイントまで歩いていけるところに住めない人たちだ。よんどころねぇ事情を持つ
Surfersが、よく晴れた夏の休日にBeachでBeerを飲んでいると、必ず出てくる言葉が“仕事さえあれば、海のそばに住んじゃうんだけどな〜”だ。海のそばにまったく仕事がないわけじゃぁない。海のそばに街があったり、ポイントのそばに畑が広がっていたり、良い港と良い漁場があることも多い。それでも、仕事を変えるってのはおいそれとできるもんじゃぁない。そして、毎週末“仕事さえあれば、海のそばに住んじゃうんだけどな〜”とつぶやきながら、車で海へと通い続けるわけだ。もし、海のそばに住めるようになれば、余計なCO2を出したり、余計なストレスを溜めたりすることはなくなるのにね。未来のサラリーマン
Surferも、毎週末“仕事さえあれば、海のそばに住んじゃうんだけどな〜”とつぶやきながら、車で海へと通い続けるのだろうか?石油の時代が終わろうとしている。で、次の時代のキーワードは、“情報”と“グローバル化”ってことでみなさん納得しているようだし、もう始まってもいる。情報とグローバル化の時代が具体的にどーゆー形になるかは、オレはよくわからないんだけど、とりあえず通信のための設備が充実してくるのは確かなようだな。その証拠に、光ケーブル網の整備という話がまことしやかに流れているし、ネット関連株は米国の株価を引っ張り上げ、日本でもイイ値がついている。
その通信がらみのインフラ整備が何をもたらすかをここで改めていうのは、ちょっと恥ずかしいね。ま、言っちゃいましょう。テレワーキングが常識となるわけっすね。もうすでにサテライト・オフィスや
SOHOなんて形態は浸透し始めているから、常識になるのにどれくらいかかるかってぇところまで来ているかな。つまり、仕事を変えることなく、好きなところに住めようになるってことだね。好きな場所に住みながら、今までと変わらない収入が得られ、買い物にも困らないような時代に、
Surferが何処に住むかってぇのは、聞くまでもないことだね。当然海のそばに住む。でしょ?朝一にOne roundこなしてから、自宅の一室か歩いていけるオフィスで仕事をして、夕方もうOne roundだね。波がよければ、昼休みも当然Surfだね。残業は、夕方のSurf後、新鮮な魚がメインの夕食を済ませてからオフィスに行ってやればいいや。あれ?今、どのあたりの海を想像した?もちろん、だーれもいないポイントで脳みそキンキンにしながら
Surfしたいならオホーツク海とかでもいいけど、想像したのは南の島でしょ?で、日本国内を想像しちゃった?日本国内もいいけど、どこに住んでもいい時代には、国にこだわる必要はなくなるよね?ってことは、遠い南の島?Happyだね〜!もう少しだけ先のことを考えてみようか。
オレが遠い南の島に住んだとして、キチンと仕事に追われていられるかってぇと、答えは“
No”だね。もちろん、端末の前の仕事とSurfin’を共に充実させられる人はいっぱいいるんだろうけど、そーでない人もいるよね。価値観も変わっちゃうし。で、転職者が増える。転職先は、今の状況ではなかなか思いきれない農業や漁業じゃない?大都市圏から急に第一次産業に転職するってのはキツイけど、現場に近いところに住んでいればできるようになるんじゃないかと思うんだけど、どう?あまい?あ、第一次産業に転職したとしても、情報の時代だから情報を仕入れるのを怠っちゃいけないよね。気候変動とかに対処できなくて、食糧危機に生き残れなくなっちゃうからね。食糧危機は、オレ的にはかなり高い確率で起こると想像している。その前に、転職宣言のとき、かなり高い確率で離婚の危機が来るんだけどね、既婚者は。
念のために。
海のそばに家を建てるときは、環境への影響と災害の危険の小さいところを選ぼう。へたなところに家を建てると、せっかくの環境にやさしい技術が台無しになるし、キミの生命と財産を守らなくちゃならない行政屋さんが、コンクリート塊を海に入れなくちゃならなくなる。
July.1999
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