Future Surf


Introduction

ひろーい地球でPolynesianしか考えつかなかった奇跡の遊び Surfin は、ながーい歴史の中で少しづつ進化してきた。そして、その進化はとどまることなく未来へと続く。21世紀、この奇跡の遊びは何処へ向かうのだろう?これから描くのは、オレの脳に浮かんだSurfinの未来図だ。
と言っても、セットの合間や波のない休日にテキトーに考えた話にすぎない。他人がデッチ上げた話は、あまり真剣に読んじゃぁいけない。

サーファーによる環境を考えるネットワーク
Surfer's Environmental Network

Koji Aikawa





#12 Self-Rescue

 もう大分前の話だけど、車のシートベルトの着用が法律で義務化された。それまで使ったことのないシートベルトは、着けてみると圧迫感があり、実にイヤーなものだった。友人とその話題になると、”なんてぇ法律だい?シートベルトしないで死ぬのは、本人の勝手じゃねぇか!”って言っていた。ところが、しばらくしてから聞いた話によると、事故の処理の際に公的機関が負担する金額ってのが結構バカにならないらしく(どこがどれくらい払うかは聞かなかったけど)、その経済的負担を減らす目的でシートベルトの着用が義務化されたという。この話の真偽は確かめたことはないけど、そーゆーことなら運転中に腹を締められ気持ち悪くなっちゃうような法も納得がいく。事故は”本人の勝手”じゃぁなく、”他人の迷惑”になることだってぇわけだ。そして、自分勝手なオレは、今じゃぁシートベルトを着けないと怖くなっちゃうのだ。

 車に限らず、大抵の事故は他人の迷惑になる。水難事故も例外じゃぁない。そして、Surfin’中にも事故は起こりうる。あ、”起こりうる”ってモンじゃなくて、既に多くの事故が起きてきた。それでも、多くのSurferは自分が事故を起こすことはないと思いこみ、相変わらず板一枚で波立つ海に入っている。ボードの先っちょに、人に当たったときにダメージを減らすためのゴムが着いているようにはなったけどね。

 未来にも、Surfin’中の事故は起き続けるだろうね。Surf人口が増えていること(どーしたってマナーや海に対する知識をきっちり持とうともしないSurferが増えるからね)、気候変動が起きること、サメの泳ぐ場所が変わってきたこと(このあいだOahu島に旅行に行ったら、友人がMaui島でサメによる被害が出たって言っていたなぁ)などを考えると、その数は増えることは間違いない。もし、Surferが事故予防とか事故対策を考えない場合はね。そーなると、Surferが”他人に迷惑”を掛け続けて、Surfin’禁止なんてぇ看板が立っちゃうかもしれない。それもつまらない話じゃない?

 ってわけで、未来のSurferはSurfin’中の事故は出きるだけ減らさなくちゃぁいけなくて、事故予防や事故対策をしておく必要があるわけだ。具体的にはどーゆー風にすればいいんだろう?マナーや海に対する知識の向上ってのをしなくちゃぁいけないのは当然として、オレ的には、Self-rescue用器具を体に装着したり、ボードに埋めこんだりするようになるんじゃないかと考えている。

 たとえば、携帯用エア・タンク。Big Waveの時は持って入ってもいいんじゃない?3分間分くらいの量の空気が入ってりゃぁ充分だろうから、結構小さいのができるんじゃないかなぁ?エライ波に巻かれて、目の前に星が飛び始めちゃったら、それをくわえる。そーすると3分間余計に海中にいられるってわけ。その間に対策を考えればいいもんね。パニックに陥ったり、気を失ったりしたら用をなさないけどさ。エア・バッグ(車みたいに衝突のショックを和らげるんじゃなくて、浮力を得るってことでね)もあるといいかな?

 たとえば、非常用発信機。流されちゃったりしたときに、SOS信号を出したり、位置を知らせる信号が出ていれば、対応も早いよね。もちろん、迷惑は掛けちゃうけど、死んじゃうよりは迷惑度は小さい。

 たとえば、ヘルメット。一時、ヘルメットを着けてSurfするPro-Surferがメディアに頻繁に出ていたけど、あれは普及しなかったね。でも、頭を守るのは大切なことだから、何かのきっかけで普及するかも。もう少し、装着感が軽くなってくれるといいんだけどね。で、慣れると、着けないと不安になっちゃうかもよ。

 たとえば、サメ忌避用器具。サメにだって嫌いな臭いや音があるに違いない。もし、ボードにまたがっているとき、突然すぐ近くにとがった背びれが出てきたとしよう。そんなときに、サメが大嫌いで逃げていくような臭いの物質をまくってのはどう?もしくは、サメの大嫌いな音を出すのもいいよね。サメの生態って、どの程度まで分かっているんだろうね?

 とりあえず、今のところこの程度しか思いつかないかな。でも、Self-rescue用器具を実際にみんなが身に着けるようになったら、いろんな種類ができてくるだろうね。

 もう一度。事故予防、事故対策はまずはマナーと海に対する知識をきっちり持つことなので、それをきっちりやらないとね。体力アップや体調を整えるのも大事かな。

 って、こんなことを、波が小さいとBeerを飲んでから入っちゃうことがあるオレが言っちゃぁいけない、よね?

   いいわけ

 中さんにページの片隅をお借りして、テキトーなことを月一で書いてきました。 が、どーもネタ不足に陥ってきました。ってことで、これからは不定期に書かせてい ただきます。中さん、わがままなオレを許して〜!
                                                          Nov.20.1999



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