グランドスウェルはやっぱり水曜日に来た


 サーファーだけにしか分からないだろうけど、何の根拠も無いんだろうけど、なぜか思い出せば、数多くのサーフィンメモリーは、それも、クラシックな台風の時のサーフィンやノースショアーでのビッグウェーブチャレンジ、またまた、旅先での思いもよらぬ素晴らしい波に巡り会えた時とかは、不思議な事にいつものようにBIG WENDSDAY なんだよね。これが!!ホント。サラリーマンとかの金曜日のようにサーファー達は、なぜか、天気図と水曜日が気になるんだ。
 今からもう20年前位かな、『BIG WENDSDAY』という映画を、ワイキキのNO.3というシアターで手に汗を握りながら見ていたのがほんのこの前のように思うけど、やっぱり『BIG WENDSDAY』はサーファーがこの世にいる限り絶対になくなる事は無いんだろうなと思う。
 その『BIG WENDSDAY 』、9/23,24はあっと言う間にサンセットがクローズアウトして、なんと9月だというのにワイメアが20FEETのブレイクを見せたんだ。今日10月2日は波は小さくなったものの、明日には又、10FEETとの波情報がマイク・ホーから入ってきた。明日は朝一サンセットに行こうとのこと。あの『BIG WENDSDAY』の朝、彼が見せたサーフィンは、ホント、おお僕のヒーローと言うか、その神様のようなライディングをまたもや脳裏に刻みつけられた。15FEETはゆうにあるセットを、キャミーズとサンセットの間のチャンネルでテイクオフした彼は、そのままキャミーズに乗り繋ぎ、そのキャミーズのばかでかいセットを、今度はカットバックして、グーフィーに行ったんだ。そして最後はインサイドでスイッチしてチューブに入っちゃった。本当にもうビーチに土下座したいくらい感動したなあ。
 僕はと言えば2本目の波がクローズアウトで No where to go ってね。板の上に腹這いになったのはいいけれど、その後はもう、巨大な洗濯機状態で、へとへとでビーチにたどり着いたんだけれども、やっぱり自然は大変恐ろしい事を痛感した。
 夏の2カ月半、日本でも一生懸命サーフィンしていたんだけれども、やっぱり、桁が違うというか、とにかくすべてがやはり凄い。どれ位凄いかというと、ちょっと言いにくい。じかにノースショアーに来てみるなり、チャレンジした者だけが、本当に心底分かる凄さなのだ。波はもちろん凄いんだけど、自然の驚異と真っ向から1対1でぶつかっていく自分のちっぽけさをいやと言うほど知らされること、地球をじかに感じるようなバイブレーションをキャッチするような凄さかな。
 今、人の関心は環境保護に向きつつある。色々なボランティアの団体、人、企業。でもこれって逆に考えると、自然との共存イコール、文明拒否ってね。台風、洪水、地震ホント、そういうたくさんの自然の驚異とも共存するということかもしれない。海岸線の破壊云々と言うけれど、僕達より前に生きてきた人達が災害から身を守るための防波堤や人口の港や河川もあったことを忘れてはならないと思う。ただただ反対反対じゃあ、話にならないし、その事業開発やいろいろな自然破壊が進む中、よーく考えて行動することも大事なんじゃあないだろうか?考えなくても行動して欲しいのはゴミ拾いだけだよ。
 人類は止まるところを知らずかのように進歩している。いったい僕らはどこまで便利になれば気が済むんだろうか。でもどれだけきれい事を言ってみても、僕も又、その文明の恩恵にあずかっている一人なんだよなー。これが。
 でもひとつだけすごく良かったと思うのはサーフィンを続けて来たこと、そして現在も続けられてること、結局最後はいつも同じ、サーフィンやってて本当に良かった。変わっていいのはサーフボード、変わっちゃいけないサーファーとこの地球!!Yeah

Oct 2 97 North Shore Hawaii Nick ONE PLANET
 
|WHAT'S NEW| SURFTRIP| WEATHER| CLINIC| PROFILE| NSA| JPSA| ESSAY| VISITOR| BULLETIN BOARD| SURFCHAT|

戻る

HOMEへ


These pages created and maintained by K.NakaK.Naka 1997