他国での生活感


 早いものでバリ島で生活し始めて7カ月が過ぎようとしている、このところ感じるのが月日の経つのがとても早い!、このインドネシアのスローなペースで時間が過ぎて行くのだが一日一日がなんと早い事なのか。
 今年の雨期のシーズンは雨が少なかった、と言っても、この雨期の時期にバリに滞在していたのは今回が初めて、いつもは5月の終わりから、6月、7月とドライシーズンになってからで日本の梅雨が始まると同時に来ていた、気持ちのいいドライな風はいつもオフショアで朝晩程良く涼しく、波の方は至って満足のいく波がたくさんある、このイメージが強すぎて、この雨期のインドネシアがどんなものか知らなかった、数々の友人が日本の冬の寒さに耐えきれずにバリに行って来たと言い、どんなだった?と聞くと結構波ありますよ、でも湿気の多さに参りました、一度降り出した雨は今でこそ良くなったレギアン通りを川のごとく変えてしまうほどの量が短時間に降るんです、しかし、その後の陽射しが戻った時の暑さといったら結構耐えられない程、エアコンの効いている部屋からでるとかけている眼鏡がとたんにくもる程の湿気、と生活環境のすごさにしり込みしてしまう程だった、しかしこうして暮らしてみるとやっぱり”暑い”のが身にしみて解った、暑さに加えて、クタの町も相変わらずの混雑、自分中心に物事を考えるインドネシアの人の多い事、どうしようもない物売りのしつこさ、その物売りが最近どこから覚えてきたのか、誰が教えたのか、たぶんどうしようもない日本人が教えた汚い言葉、暑さに加えてストレスの連続、いやなことを目のあたりにして、一時期家の外にでるのがいやになるほどだった、まぁどこの国でもそこで生活をしてみると良いことばかりより、いやなことが心に焼き付いてしまうのは同じなのかもしれない、と言ってもいやなことばかりの中にほんの少しの良いことに出くわすと、そのいやなことも忘れさせてくれる。


Last Surf Paradaice

 いつも通っていたパタンパタン、ウルワツとローカル達は普段と変わらず暖かい笑顔で迎えてくれる、そしてこんなにも緑が多いのに驚かされた、花も咲き乱れ、そこそこの波もあり、いやなことを目にしなければ日本を逃げ出して来たかいがあったとつくずく思う、1月、2月とサヌールサイドは、ほぼコンスタントに波があり4月に入ってから風の方も2日間クタサイドがオンショアになったかと思うと3日目にはサイドからオフショアになって4月の終わりには毎日トレードウインドにバックアップしてきた、季節の移り変わりを肌で感じている今日この頃、地球誕生から45〜46億年、こうして数え切れないほどの季節はめぐり、ある一時の貴重な時間を波と一緒に戯れる事の大切さを教えてくれた自然の雄大さは、はかりしれない。

 1998年5月 仲山善朗
 
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