6月12日
 この、早朝1R目は、私を含めてやや年配者達のセッションだったようで、そういえばハワイで見かけた人が何人かいた。最初向こうも私をやはりどこかで会ったような・・というような顔で見ていたが、朝の、HI,MORNING. などという挨拶ぐらいから、だんだん打ち解けていって、その内、今の波は凄かったとか、凄いチューブだったとか言って話すようになり、海の中はとてもいい雰囲気に包まれていた。このサイズの波は、最近のパイプの様にぎすぎすした異様な雰囲気より、こんな風な暖かい感じの方が、みんなの調子もどんどん上がって、気分がハイになっていく。そして、後から後から来る手頃な波。どのサイズの波にテイクオフしても、500Mのライディングが保証されている。そして、長いチューブ。

 食事を終えてからの2R目は、今度はかなり若返ったセッションになり、隣の部屋の、20歳ぐらいの6人組(アメリカン:なかなか上手い)や私と同室のWAYNEや、カウアイから来たというシェインホランとレイヤードハミルトンを足して2で割った様な顔をしたやはり23、4歳ぐらいの白人や、ブラジリアン達やペルーヤンなどなど、パイプの様なメンバーになった。しかし、ポイントが広く、どこにいてもテイクオフ可能なので、全然混雑感がなく気持ちがいい。人口密度が低いのだ。少し潮が引いてきたのかいっそう掘れてきて、チューブも長くなってきていた。

 昼食の後の睡眠。相撲取りのようだけれどこれがスタミナ回復にとても効果がある。午前の2Rで疲れ切った体がこれでほとんど回復した。体中の筋肉はパンパンになっている。潮はさらに引いて、10フィート以上のブレイクのほんの5メートル手前の所まで、リーフは乾いていた。しかし、本当にパーフェクトな波だ。3、4人のサーファーが、入れ替わり立ち替わりチューブをメイクしている。波のサイズのためか、暑さはまったく感じなかった。キャンプの住人達も見ていたが、明日以降のことを考えてか入らないようだ。私は3日という短いスケジュール(普通は6泊8日のツアー)なので、やることにした。
 こんないい波もう一生できないかもしれない。パドルアウトは結構楽だった。リーフを歩いていって、パドルし始めてたった5M沖に行くだけなのだ。しかし、沖に着いたと思って岸を見たら、やはり右へ500Mは流されていた。しかし、この流された距離をピークへパドルする事がこんなに楽しい事だとは思わなかった。後から後から来るチューブの凄いこと、きれいなこと。こんな大きな長いチューブは見たことない。来る波全部がパーフェクト。ふーー、溜息がでる。
 トライフィンという高性能のサーフボードのおかげで、テイクオフをメイクできれば、どんな位置からターンしようとチューブに入っていける。出られるか出れないかは、あるいは深い位置をキープするかしないかは、落ち着いて走る位置を細かくトリミングするかしないかで決まる。
 この夕方遅くに乗った、3本の波が私の20年に乗った波のなかでのBEST3になった。リーフを20分ほど歩かなければならないので、キャンプに着いた時にはもう真っ暗になっていた。夕食の時、あのナイトサーフィンの波は良かったとか、ナイスライディングだった、などと言われたときは本当に嬉しかった。



6月13日
 まだ暗い内に起きてしまい、ハイタイドの海をチェックする。昨日より2サイズぐらい落ちている気がするが、まだまだ信じられない波が来ていた。今日は早朝サーフィンをする人はいない。潮が引いて来るのを待っているのでしょう。私も少し待つことにする。早朝風が止まっていてやや水の面はどよどよしていたが、やがて吹いてくるオフショアーでどんどんシェイプアップしていく。ピーカンの天気、手頃なサイズの波それにこれからロータイドだ。キャンプのみんなの気持ちが盛り上がっていくのが分かる。
 潮が引き始めると海の中はどんどん人が増えてきた。といっても夏の日本ほどではないけれど。現在のグラジガンはキャンプが二つ有り、合計で最高100人ぐらいはサーファーが滞在できるらしい。今日は約50人がスピードリーフに集まっている。ポイントが広いしテイクオフする場所がたくさんあるのであまり混雑は気にならないし、ちょっとしたパイプの練習といった気でサーフィンすると、波がソフトな分楽しくてしょうがない。




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