スリランカサーフトリップ     地福達也

  当初バリに行く予定だったが、チケットがとれず急遽スリランカに行く事になったのがこの旅のはじまりだった。夜コロンボ空港に着くと出口の手前でマネーチェンジとスリランカ航空のカウンターでリコンフォームを済ませ外に出るとホテルまで送迎してくれるはずの現地のガイドがいない!ホテルまで車で約3時間かかると聞いていたのでパニックに陥る。
取合えず電話の絵の描いてある所に行き片言の英語でガイドの携帯に電話してもらうとホテルに居るのでタクシーで来てくれとの事。ひどすぎる!タクシー代は3200RS(約4500円)。タクシーといっても着たのはTOYOTAのハイエース。
 
     
  この運転がまた恐ろしい。まるでレースをしているがごとく抜きつ抜かれつで進んでいく。見ていると怖いので寝てしまう。なんとかホテルに着きチェックインをしているとガイドが近くのレストランで待っているのでついて行くとワールドの取材でカメラマンとプロの人たちが同じテーブルで待っている。どうやらガイドは空港でプロの人達を乗っけて私達を忘れて先に出てしまったらしい。取合えずタクシー代を払ってもらいビールをご馳走になり、夜中の2時ごろやっと寝る事ができた。  


  次の日朝起きるとバルコニーからの眺めで安心した気分。  
   
 
ホテルのバルコニーからの眺め どことなくバリと雰囲気がにている。
 

 

  朝食を済ましメインポイントに行くと波はポイントブレイクで胸ぐらい。昨日のプロ達も来ていて取合えずやる事にする。ブレイクはいいのだが波にはパワーがなく湯河原のいい時の様な感じ。2時間位して風がかなり吹いてきた為あがる事にする。聞くとこの時期は昼に風が吹くそうだ。夕方メインポイントでサーフするが人が多く(20人位)のでポイントパニックになっている。せっかく遠くまで来ているので明日は違う所に行く事に決め夕食に。スリランカの食事の基本はライス&カレー。辛いと聞いていたが私の口にはとても合い食事の事を心配していたが問題ない。食事に満足し明日はサイズアップしてくれる事を願い就寝。  
     
  2日目、昨日の夜ヒッカドゥワのサーフショップにガイドを頼んでおき6時に迎えに来てもらう。ヤサというヒッカドゥアのローカルで今日はカバラーナとメリッサに連れていってくれる。メリッサはライトオンリーでいいブレイクをしているのだが10人位いるのでやめてかバラーナに入ることにする。  
     
  ビーチブレイクで胸〜肩 ライト・レフトとも有りまずまずのブレイク。やはりパワーのない波。3時間位し昼食をとって昼寝をしているとやはり風が吹いてきてホテルに戻ることにする。夕方メインポイントで波乗りするが人が多く波数が少ないのでビーチを散歩。バリのビーチとは違い物売りがほとんどいないのでくつろげる。年々サーファーの来る人数が増えてきていると聞いたが物売り(サーファーも)の人数は増えてくれない方がいいなあと思いながら夕食は定番のライス&カレー。どの店も少しずつ味が違うがうまい。  
     
   
  ホテル前のビーチほとんど人がいない  
     
   
  カバラーナのポイント沖に岩が見える  
     

 

  3日目は初日の迎えに来なかったガイドがお詫びに2日間サーフガイドをサービスするとの事で(本来このガイドはサーファーではなく空港とホテルを往復するだけのガイド)朝5時にホテルの玄関で待っているとプロサーファー軍団も一緒だという。どうやらプロを招待していてついででサービスするという事らしい。取合えずプロ軍団と一緒にハイエースに乗り込み朝一番のメリッサに向かう。調度明るくなった時にメリッサにつき誰も入っていないのですぐ入る事にする。ライトオンリーでサイズは腰〜胸で少し物足りないが選べばブレイクがいいので面白い。  
     
  自分の相棒の野々山君はグーフィーなのでプロの中でやるよりプロのライディングをビデオに取る方が為になるといってビデオをまわしていた。3時間もするとサイズがさがり風が吹いてきたのでキリンダというポイントまで行く事になった。キリンダまでメリッサから3時間位途中いくつか波乗りができそうなポイントがいっぱいありどんどん進むにつれ水牛やらサボテン、そしてまだ見ぬキリンダのポイントの事、そして隣に座っていたカメラマンの仲山さんの話しも面白く行きの車は大騒ぎだった。キリンダの近くのホテルで昼食を招待してくれ、ポイントにいったが波乗りができるようなところではなく皆がっかりしていた。どうやら昼食を招待してくれたオーナーがそこのポイントでサーフィンができれば日本人にいい宣伝になると考えていたらしい。4時間かけてホテルに帰った時は行きと違って皆ぐったりしていた。  
     
   
  メリッサポイント  

 


   
  キリンダに向かう途中に見た水牛  
     
  4日目、今日は関西から昨日きた3人組と一緒に行動。メリッサは人がおおいのでカバラーナでやる事にする。この前よりサイズも小さく波もあまり良くないので2時間位であがりホテルに戻る。このガイドは波乗りを知らないのでこの前のサーフガイドのヤサに明日のガイドを頼み一緒にライス&カレーを食べ就寝。  
     
  5日目、ヤサは前日2日間もったいなかったと言ってくれ今日はシークレットポイントに連れて行ってくれる事になった。シークレットと聞くとなんだか気持ちがうれしくなる。そのポイントにつくとプロも来ていた。やはり同じ理由で教えてもらったみたいだ。サイズも頭くらいで他よりワンサイズ大きくブレイクもいい感じ。ポイントの左側がリーフのポイントでレフトの波が綺麗に割れている。右側はレフト・ライト共あるがどちらかというとライトの波がよくサイズも左よりあるのでので右側のポイントに入る。相変わらず波に力がないがスリランカに来てから一番いい波に乗れた。この日は曇っていた為か風も吹かずこのポイントで2ランドでき満足。ヤスありがとう。この夜はスリランカ最後の夕食になるのでヤスとヤスの弟のケンちゃんと4人でライス&カレー。
1万円が7000Rsでちなみにビールは200Rsライス&カレーが300Rsぐらい。
 

 

 

   
  毎日食べても飽きないライス&カレー   
     
   
  シークレット左側  
     
   
  シークレット右側  
     
   
  左からケンチャン 著者の地福 ヤサ 運転手  
     

 

  写真8最終日今日は1ランドしかできないのでシークレットに朝一番で向かう。昨日より少しサイズもあがりプロは撮影の為左の方でやっているので右のポイントは自分と野々山の二人きりでサーフィングを楽しめた。これこそスリランカまで来たかいがある。誰もいないポイントでいい波で波乗りができる贅沢さ、最後の最後でサイコーな気分を味合えた。