S.Mさん
いつも何か上達のヒントはないかと、Home pageを見させて頂いています。最近アップスンがうまくいくには、なんと言ってもTAKE
OFFのBESTなタイミングじゃないのか!と思うようになりました。でもそれをこのタイミングでと説明しろと言われるとできません。
そこで、中さんに質問なのですが、よく板が滑り出したら立つというこの説明文をもうちょっと細かく説明していただきたいのですが、お願いできないでしょ
うか?波のタイプによって千差万別になるとは想像しますが、簡単な例をとってお願いします。仲間うちでは、早けりゃいいのよ。なんて無愛想な事しか言って
くれませんので....。
それとよくマニューバーラインをきれいに組み立てるのが大事と言われるのですが、
全く組み立て方が想像つきません。たった後、さて何をしてやろうかなとか、中さんは考えながら乗っているのですが?こういう状況だったらこうするとか、決
めてらっしゃたら教えて下さい。宜しくお願いします。
9/6/9
ANS
”仲間うちでは、早けりゃいいのよ。なんて無愛想な事しか言ってくれませんので....。”というのはおそらくテイクオフが遅すぎるため、波が崩れてし
まって波のショルダーまでターンできない状態にならなければいいよ、ということだと思います。テイクオフしてからアップスンダウンを含めた次のテクニック
に持っていくためには”うねり”のうちに立ち上がる事が大前提です。初心者の方で、スープに押されてやっと立てるというのではまだまだパドル力不足です。
もっともっとサーフィンしてもまれて下さい。
おっしゃる通り、立ち上がるタイミングは波によって、その時の状況によって千差万別です。”早けりゃいいのよ。”というのはある意味でかなりいい回答か
もしれません。”うねり”のうちに早く立ち上がり、早く方向ずけをすれば、次の技に余裕を持って進めます。しかし、かなり掘れてなおかつスピードが速い波
の場合などではチューブにプルインして入るためにわざと立ち上がるのを遅らす場合もありますし、ハワイのように波が厚くて早いため、パーリングをしないた
めに、板を長くしてテイクオフを早め早めにする場合などなどさまざまです。そのタイミングというのはいくら頭の中で分かっていても実際その通りに海のなか
で出来るわけではないので、実際体験して体で憶えるしかありません。なるべくたくさんの色々な波にテイクオフして憶えていって下さい。テイクオフに関して
は動物的な感みたいなものがものをいいます。
同じように、テクニックの組立も体に憶えさせて、海の中では自然にできるというのが理想ですが、海に入る前に頭の中でイメージしてから実際に海の中で
やってみる、という方法はかなり効果的です。普段からビデオなどを見ながらイメージトレーニングしておくのも良いでしょう。もちろんひとつひとつのテク
ニックは個別に練習して、出来るようになっておくことは必要です。波に乗りながら次の技をどうしようなどと考えられるのは、かなり余裕が出てきている証拠
です。こうなればサーフィンは10倍楽しくなるでしょう。
はじめまして
私は22歳の学生です。こないだ大洗の方に行って来ました。その時感じたことはドルフィンの重要さです。今まで誰にも教わらず自己流でやってきましたが、
そろそろ限界です。強い波が来たらすぐ押し戻されていいポイントにいけません。そんな私に正しいドルフィンを一から教えてください。
9/6/1
ANS
ドルフィンスルーを上手く成功させるためには、最低限、板を水の中に沈められる上半身の筋力が必要です。腕立て伏せの時の筋肉と同じ筋肉です。当然使っ
ているサーフボードは浮力が少なく、ノーズ部分が細い方が沈めやすいですが、極端すぎると今度はその板はパドルが遅くなったり、スピードの出ない板になり
ますので、自分のパドル力とも相談してサーフボードは選択して下さい。ロングボードはよほど体力と体重が無ければ、ドルフィンスルーは不可能です。板を沈
ませる時の手の位置は、普段パドルしている時の体の位置の脇の下のあたりのレール部分より、いくぶん前の方が良いでしょう。しかしあまり前過ぎると、今度
はノーズが浮いてこなくなり、波をやり過ごしてから後ろに引っ張られます。
さて、筋力もついた、サーフボードも厚すぎない、手の位置も良いとなると、次にドルフィンスルーを成功させるために大切なことは板を沈ませるタイミング
です。最初のうちよく失敗するのはサーフボードは上手く沈ませられて、波をやり過ごそうとしたのは良いのですが、タイミングが悪く、波が体の上を通り過ぎ
る前に浮いてきてしまったり、沈ませるのが遅すぎて上手く体の上を波が通らず、スープやリップに押し戻されてしまうことです。最悪波が大きいと足の方から
ボトムにまっ逆さまに落ちていってしまいます。板を沈ませて一番沈んだ時にちょうど体の上を波が通り過ぎるタイミングを覚えて下さい。波が大きければ大き
いほど(或いは力があればあるほど)深く沈ませてやる事が必要です。波のフェイスのある部分より下は、リップとなって崩れる事がないのでそ
れより下まで沈めなくてはいけません。このある部分は、波が掘れているほど下にあります。
もう一つ大切なことがあります。波に対してなるべく垂直にサーフボードを向けることはもちろんですが、沈ませる直前はなるべく沖方向にパドルでスピード
を付けることです。板が前方向に速度が出ていればいるほど、波が体の上を通る時間は短くなりドルフィンスルーの成功率は高くなります。
最後にもう一つ。そこまで上手くいったら腕の力を抜くとともに、(膝でも両足でも良いが、利き足が一番
バランスが取りやすい。)
と、ノーズが海面方向に向き、自然と波の裏側に浮上します。ここでも大切なのはタイミングです。いつテールを蹴るかやはり数多く練習してみて下さい。本当
に上手くいくと、浮力を使って水中でかなり前進します。水中で前進すればするほどドルフィンスルーの成功率は高くなるのは言うまでもありません。この一連
の動きが、いるか の水中での泳ぎに似ていることからドルフィンスルーという名前が付きました。
NTです。
最近波乗りに再挑戦しています。やっぱり楽しいですね。クリニックして頂きたいポイントは以下の通りです。
1)テイクオフ後のスタンスの位置がどうしてもノーズ寄りになっています。
軸足はできるだけスケッグの上あたりに置きたいのですが、何かいい改善
方法はないでしょうか。
2)基本的にテイクオフ後の視線は常にどこに置くことが望ましいのでしょうか。
3)俗に言う「溜めをつくる」とはどのような場面の時に必要なのでしょう。
以上です。よろしくお願いします。
9/5/25
ANS
またサーフィンをはじめられたそうで嬉しい限りです。
かなり上手くなってきても、どうもテイクオフすると前の方に乗ってしまう、という人はけっこう多いようです。単に癖になっているのならテイクオフの都度に
気を付けて徐々に直していけばいいのですが、いざテイクオフ、という時にはなかなか気持ちが焦ってしまってなかなか上手く良い位置に立てないものです。実
は私も最初その癖があって直すのに苦労しました。せっかく一生懸命パドルして波を捕まえ、立ったはいいけれど前に乗りすぎて板は動かないは、あげくノーズ
が沈んでいってしまい、スピードが出せずにせっかくの波をメイクできず、悔しい思いをしていました。
私の解決法は、前足の部分にWAX
でもって段差を作り、それより前に足がいきずらくしました。今はデッキパッチ等、良いものがたくさん出ているので色々工夫してみて下さい。直そう直そうと
いつも意識していると何かのきっかけで治っているものです。
基本的にテイクオフ時とテイクオフ後の視線は自分がいく方向です。それ以外を見ていると首、上半身が上手くいい方向に曲げられず、ターンに失敗しやすい
です。もちろん体は柔かいに越したことはありません。柔軟体操はいつでも心掛けて下さい。
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3)俗に言う「溜めをつくる」とはどのような場面の時に必要なのでしょう。
「溜めをつくる」? さて、どういう時でしょう。おそらく例えばボトムターンの時などにリップに当て込むタイミングを取るために、或いは自分の呼吸を合わ
せるために次の動きを1ステップ遅らせる事だと思いますが。特にチューブに入るときにこのタイミング取りはとても大事です。何のスポーツでもそうですがタ
イミングを合わせる事と呼吸を合わせることは上手くなるための第一歩です。
masuyukiさん他複数
アップスンダウンはどうすればうまくできるのでしょうか。よろしくおねがいします。
9/2、3/
ANS
アップスンダウンは波が早い場合や、大きな技に入る前にスピードを付けるために大変有効なです。しかし、例えばオフザリップ出来る場所でもただアップス
ンダウンでぬけていってしまうとてももったいない人がよくいます。あくまでアップスンダウンはスピードを付けるための手段と考えてください。ちなみにコン
テストでは アップスンダウンはあまり点数がつきません。
アップスンダウンをうまく行うときは、波が切り立っている部分にいて、やり始めが波の上の方にいる場合です。あまりボトムに降りすぎず、フェイスの真ん
中から上の部分で、膝を上手く使って(軽い屈伸運動をするように)下にいるとき板の角度を鋭角に(波の面と直角に)、上にいるときは波の面に平行になるよ
うにして、上にいるときは膝を曲げて板を下に押すように、下にいるときは膝を伸ばして上に引っ張るようにするとうまくいきます。なるべくリズミカルに行う
となおよいでしょう。
アップスンダウンが上手くいくと、2、3回の上下で波のいい位置に行くはずですから、リッピングや、スナップをきかせたリエントリーを行って下さい。い
つまでも アップスンダウンばかりしているのは滑稽です。
H.Tさん
テクニック以前の質問で、大変恥ずかしいのですがお答えください。実は、パドリングのスピ−ドが遅くロングでも、ショ−トに抜かれてしまうありさまで
す。聞いてみると、ボ−ドと平行にパドルするのと、ソの字を書くようにパドルをするという、2つの答が返ってきます。後者の方はどうも力が抜けてしまうよ
うなのですが?また、陸上でできるトレ−ニング方法があれば教えてください。
9/1/29
ANS
どうやらやはり根本的にパドリングの基礎体力が不足していらっしゃるようですね。持久力はどうでしょう?パドル力が弱くても一緒にサーフィンしている仲間
と同じ時間、サーフィンしていられればまだまだ捨てたものではないですよ。トレーニング次第でパドル力はどんどんUPしますよ。一番のトレーニングは、と
にかく、
なるべくたくさん力強くパドリングしてください。当たり前のことですが、これが一番難しい。今の私たちの環境では、単に例えば、休みの日は必ず海に行くよ
うにする、などというよりももっとライフスタイルから考えていかないと、トレーニングにはなかなかならないと思います。
さて、陸上でのトレーニングですが、パドリングに必要な筋肉は、背中の脇の下部分と肩から首にかけてです。パドリングは水泳のクロールに比べ上体を反ら
さなくてはいけないので背筋力もかなり必要です。腕立て伏せ等の基本的なトレーニングもありますが、最近ではゴムチューブに握りが付いた、よい器具等もあ
りますので自分の弱い部分を強化していってください。心肺機能強化のためにも水泳なども時間の空いている時にでもするといっそう効果的です。
T.Mさん
レギュラーの波でテイクオフしてからダウンスをしていくのですが、ただ斜め前に進んでいくだけでレールを入れて横に進んだりアップスしたりできません。
アップスンダウンのポイントを教えてください。
9/1/14
ANS
Y.Mさん、こんにちは。
波の斜面でサーフボードが上に昇っていかないのはなぜでしょうね。サーフボードを波のトップに向かわせるとき体に(特に下半身)力が入ってませんか?膝が
伸びきっていて、サーフボーが上に向かおうという力を押さえてしまっていないでしょうか。波の壁の部分を走っているとき、サーフボードは自信の浮力のた
め、普通、上に行こう、上に行こうという性質があります。ですから、体の力を緩めて膝を曲げてやると自然とサーフボードは波のトップに行こうとします。
トップに行ったら今度は逆に足の裏でサーフボードを押してやると、サーフボードは下に向かいます。アップスンダウンから入って、次のテクニックを練習していく
のも、特にビーチブレイクでよくサーフィンをしている場合、良い上達法かもしれません。
板を上に向かわせようとするタイミングが遅すぎて、ボトムに降りきってしまっている場合、こうなっては、もうアップスンダウンというよりボトムターンの
テクニックが必要になってしまいます。アップスンダウンは波のフェイスで行うものです。ですから海に入る前にも入ってからも、波をよく見る癖を付けて下さ
い。同じポイントでも、潮が上げているのか引いているのか、サイズはどのぐらいあるのか、スウェルはどっちの方向から来ているのか、低気圧あるいは台風の
うねりなのかオンショアーの後の残り波なのか、などなど、その時々によって波へのアプローチの仕方はさまざまです。
Y.G さん
毎回わかりずらい文章で大変申し訳ありません。今回もよろしくお願いいたします。
1.テイクオフ直後そのまま斜めにボトムへ降りていきたいのですが、いつも気が付くとまっすぐにボトムまで降りてしまっています。テイクオフが遅いせいな
のでしょうか?
2.テイクオフしボトムに下りてからフロントサイドにターンして再度波の力のあるところに戻ろうとするのですが、途中で自分が波のどの辺りにいるのかがわ
からなくなり波に置いていかれてしまいます。上体が反れていないために足元しか見えていないのでしょうか?
8/12/19
ANS
テイクオフをして斜めに斜面を降りるテクニックは、その波が掘れていたり、テイクオフが遅れ気味で真っ直ぐ降りるとパーリングする可能性があるとき、あ
るいは横方向の崩れが速くて真っ直ぐ降りていたのではカールが先に行ってしまいショルダーに逃げれないときなどに有効です。ですからY.Gさんの場合はテ
イクオフが遅いせいではなく、たぶんレールが上手く波の斜面に入っていないのではないでしょうか。行きたい方向が決まったら立ち上がる前にその方向に板を
やや傾けてレールを入れながら立ち上がって下さい。続くボトムターンもレールのカーブに沿って曲がるようにするとスピードがロスせず、スムーズなターンが
できます。
2の質問のように波に遅れてしまうのは、1の質問のようなときとは逆に、テイクオフが遅いためです。テイクオフが遅れるとボトムターンを始めるタイミン
グが遅くなるためにターンが伸びず、カールまで届きません。このときほど斜めにテイクオフして早めにボトムターンをするか、もっと速い波だったらボトム
ターンの前にアップスンダウンをしてスピードを付けるとよいでしょう。この時、顔の方向、すなわち目線は必ず行きたい方向を見ていて下さい。波が大きいと
きなどは目をつぶってしまいがちですが、ライディング中は目をかっと見開いて行きたいところを見失わないようにしていてください。
Y.G さん
毎日拝見させて頂いております。
毎回、乱文で恐縮ですが質問させて頂きます。
レギュラーの波でボトムターンによって波のトップへ向かっていきトップから再度ボトムに下りるためにターンしようとすると、左のレールが入っていつもワイ
プアウトしてしまいます。再度ダウンスするためのコツを教えて下さい。
また、レギュラーのブレイクでアップスアンドダウンスをする時右側のレールは常に入っているのでしょうか。その場合は膝はずっと前に落としておくので
しょうか。
8/11/12
ANS
こんにちは Y.G さん。
トップターンで失速してワイプアウトしてしまうほとんどの原因は、ターンする位置がカールから離れ過ぎているためです。基本的に掘れて力のある(波によっ
てはチューブになっている)場所ほど板の返しは楽にできます。トップターンをする位置がきわどくなればオフザリップになったりフローターなどテクニックと
して発展していきます。おそらく Y.G
さんの場合、ボトムターンを伸ばしすぎて、トップターンの位置がショルダーの力の無いところになってしまっているのではないでしょうか。その場所はもっと
腰を低くしてラウンドハウスカットバックなどをしてカールへ戻らなくてはいけない場所です。ロングボードの場合はノーズに体を移動してハングファイブやハ
ンテンをする所です。ボトムターンをするタイミングを少し遅らせるか、トップに向かうときにもっとサーフボードに角度を付けてターンしてみて下さい。
アップスンダウンはサーフボードにスピードを付けるためのとても有効なテクニックです。スピードが足りなくて失敗していたマニューバーも、アップスンダ
ウンをしてから行うと成功率が高くなります。アップスンダウンの一番大事なポイントは膝です。ボトムに居るときは体全体を伸ばすようにして、サーフボード
の浮力を利用してスピードを付けてやります。トップに来たら逆になるべく膝を曲げ、サーフボードを下に押してやります。サーフボードを上から押す力が強い
ほど、下から引き上げる(浮力が大きいほど)加速していきます。波側のレールはボトムからトップでは深く、トップからボトムでは浅く入っているはずです。
膝の屈伸は滑らかに強く行って下さい。
サーフィン用語辞典
13/12/11/10/9/8/7/6/5/4/3/2/1